見えないものに対する不安
10月の初めに、東京に震度5強の地震があり、大きな揺れに驚かされました。水道管が破裂したり、電車が脱線したり、翌日の電車のダイヤの乱れもかなりなものでしたが、2,3日後にはすべて元通り、大きな被害はありませんでした。それなのに、多くのメディアでは緊急時の備えが足りない、これからの課題だと取り上げていました。震度5強の地震ってけっこう大変なことなんじゃないでしょうか?フランスの友達からも、「ニュースで東京に大きな地震があったけど大丈夫か?」という連絡もあったので、海外でも報道されるほどの地震だったはずです。大きな被害がなかったのは、むしろ褒められるべきことのような気がします。
さて、コロナのお話。日本では短期間で激減し、今日の東京の感染者は32名、もちろんまだ油断はできないけれど、まあ安心できる水準だと思います。それでも、街中でマスクをしていない人はほとんどみないし、お店でもほとんど手指消毒液は置いてあります。もちろん、私も外出時はマスクをしているし、たまに電車の中でマスクをしていない人をみかけると、そばによりたくないと感じます。ギャラリーにも手指消毒液や、非接触型体温計も常備してあります。換気にも気をつけて、飲食もできるだけ控えるようお願いしています。
海外に目をうつしてみれば、日本くらいの水準になれば、街中ではマスクをしない人が大半になるだろうし、多分街中の消毒液なんてなくなるんじゃなかろうか?この日本人の気質って何なんだろう。日本は災害が多い国なので、危機管理はしっかりしているほうだとは思います。用心深いだけではなく、人の目を気にしすぎるなんてこともあるのかもしれません。
それってどうなの?と思う反面、やっぱりまだまだ油断しないで気を付けようと思う自分がいます。地震にしてもコロナにしても、予測できないものに対する不安は常にあると思います。日本に生まれたらしかたないかも、ですね。
今週の展示は、「kaleidoscope」、イラスト、絵画の4人展です。kaleidoscopeとは万華鏡の一種、万華鏡のように多面性のあるグループ展です。ギャラリーは作品と装飾でキラキラしています。是非お越しください。26日まで。